韓国、済州島で行われたIRONMAN KOREA のレースレポートです。
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空港を降りた時から嫌な予感がしてましたが暑いんです。
日本だけじゃなく今年はどこもかしこも異常に暑い。
前日の説明会では水温が高い為、プロ選手のみウエット着用禁止。
エイジグループは大丈夫やろと思ってましたが
当日の朝、すべての選手にウエット着用禁止が適用されました。
(着用した場合は上位に入ってもハワイスロットはとれません)
Swim 3.8km
砂浜からの一斉スタート。
時計回りに4つのブイをまわる5角形を2周回。
プロ選手はエイジグループより10m 程前からのスタート。
自分は外側、3列目くらいに位置どりした。
ノーウエットで海を泳ぐレースは初めてで
少々不安があったけど、意外と肩はよくまわった。
お決まりのバトルで消耗しながら、
やっと第一ブイを通過する頃に
選手がばらけてきて自分の泳ぐ場所をキープできた。
前日と同様波が高く、第2ブイまではなかなか進まない。
波のタイミングにより完全に押し戻されることも時折あった。
そのぶん帰りは早く感じた。
2周を終えて上陸し、走り出したところで波にさらわれ
また海中へ引き戻される。たのむわぁ~
他の選手も波に足をとられて転倒したり引きずり込まれたりしてました。
上陸してからの砂浜ランとバイクへの激坂で10人は抜きました。
バックを受け取ってテントへ入ると選手はたった2人??
その状況にすぐに我に返りました。
女子テントでした。。。すんません。
あわててテントを出るとビデオカメラマンがニタニタと張り付いてきます。
Bike 180.2km
前日コーチからコースの攻略法を伝授してもらったのを
回想しながらバイクスタート。
最初の30km は小さなアップダウンを繰り返す向かい風区間。
ここは様子を見ながら体を慣らす感じで走る。
この区間で結構抜かれるが、とりあえず放置。
次の30km が平坦向かい風区間。
この区間も35km/h 以上で巡航してるのに抜かれていく。
60km ~100km までは追い風登り区間。
追い風のお陰で意外と楽に登っていける。
この区間から多少、抜いていけるようになる。
そしていよいよこのコースの難所である100km ~120km。
激坂を含む超登り区間。
サイクルメータは一時、時速8km/h まで低下。やめて~
ここはバイクを降りて押す選手もたくさんいると聞いていたが
自分のまわりにはいなかった。
120km ~140km この区間で一揆に下ります。
作戦通りこの区間は完全に足のリカバリーと補給に徹する。
150km ~165km の登り区間がバイクパートの明暗を分ける区間。
ここで足が残っているかどうかで大きな差がでてしまう。
かなり足にきてるのは確かだが、抜いていけるのでまだ頑張れる。
165km ~180km の最終区間は下りでランに向けて足の回復と補給。
最後の6km 程はランコースと重なる区間があるが
すでにプロ選手や強豪エイジ選手は軽快に走っている。
Run 42.195km
猛暑の中アップダウンを繰り返すコースを3ラウンド。
これが正直ホンマキツかったです。
バイクである程度余裕を残してきたつもりだが
いざ走り出すと足がめちゃくちゃ重い。
蓄積した疲労からくる足の痛さと、日焼けの痛さで全身痛い。
熱中症で道路脇でぐったりする選手や、
突然嘔吐する選手を横目にみながら、
次は自分の番かと不安でたまらなかった。
とにかくエイド以外は止まらないことを
念仏のように唱えながらひたすら我慢。
エイドは各駅停車でしたが・・・
ランスタート時はage 7位。
1ラウンド終盤に一人をパスしたものの
最終ラウンドにキャッチされ結局age 7位でゴール。
結果は
Swim 1’13’59 Rank 79 age 9
Tr1 5’48
Bike 5’57’00 Rank 80 age 12
Tr2 2’00
Run 3’59’33 Rank 49 age 6
Total 11’18’18 Rank 43 age 7
ハードコンディションのお陰でタイムはかなり悪いが
プロ選手を含め全体的に悪かったのが救い。
目標には届かなかったけど、大きなトラブルに遭遇する
ことなくゴールに帰ってこれたことにまずは感謝。
まもなく緊張が切れて体調が急降下・・・
ベッドで点滴受けました。
この点滴がめっちゃ気持ちいい。
すぐに元気になったので、バイクピックアップして
ダウンがてらコンドまでサイクリング。
やっと長い一日が終った!
レース中は何度も究極の辛さが襲ってくる。
そのたびにいつもこれで最後にしようと思うけど
ゴールテープを切った瞬間にそんな気持ちも体の疲労も
足の痛さも吹き飛びます。
これで今年はシーズンオフなので、
年内は体力を落としすぎないようトレーニングを続けて、
年明けから徐々に体を作っていきます。
次は来春のIRONMAN CHINA に照準を合わせようと思います。