あきらめないココロ
宮古島大会に4年連続出場。
連続出場できるとは、本当に嬉しい。
今回の完走は、今までの完走よりすごく嬉しいのだ。
実は・・・
3月の終わり頃、
昼休みのランニング中、突然、左ふくらはぎに激痛。
楽に歩けなくなった。
痛みが無くなるまで、しばらく休養した。
練習を再開すると、まだ痛みが残っていた。
マイミクのたらさんや治療院の先生にマッサージをしてもらいながら、
トレーニングを継続した。
痛みが取れないまま、
テンションが上がらないまま本番を迎えた・・・。
痛む箇所にキネシオテープを貼り、スイムスタート地点へ。
スタートの合図がわからないので、前の選手の動きに注目しながら待ち構えた。
【スイム3km】
「スタート!」
水中バトル、開始。
自分の頭をボカボカ殴られる、
自分の脚を引っ張られる、
ウェットスーツを手で引っかけられる、
ルール無用のスイム種目だ。
残り1500m地点で、向かい波にあおられる。
54分で上陸。
バイクにトランジットする前、ちょこっとトイレへ。
【バイク155km】
僕のバイク「カレラ」の初参戦。
ペダルが軽快に回せる。
坂道も楽に漕げる。
ずっとDHバーを握ったまま、155kmを走り切ることが出来た。
バイクの後いつも大腿四頭筋が痙攣するのだが、
全然なかった。
(これはラッキーじゃん♪)
5時間18分。
そして、最後のラン。
【ラン42.2km】
ランスタートすると、左ふくらはぎに激痛が・・・。
「やっぱ、痛い。ダメだぁ・・・」
手話通訳のドクターコトーさんが、
「がんばれ! みんな待っているよ!」と
手話で話してくれた。
(みっともない姿を見せるんじゃないな。)
(最後までカッコつけなきゃ!)
痛い足を引きずりながら走った。
ランコースの各エイドステーションに食料やドリンクがある。
いつもパンとコーラばかり摂った。
手話通訳のお姉さんが、
「ガンバレー!」と応援してくれた。
(めっちゃ、キレイじゃん!)
ラン15km地点で、今度は右膝が痛くなってきた。
(歩いてたまるかぁてんだ!)
開会式の後のパーティで、
手話サークルの人達と一緒にゴールする約束したのを思い出した。
(みんなが待っている。脚が折れてもいいから走ろう!)
折り返してしばらく、マイミクのひげママさんに会った。
スポークが折れて大変だったそうだ。
「諦めないで笑顔で行こう!」と誓い合って、別れた。
宮古島の人達の応援が、脚の痛みなど忘れさせてくれた。
笑顔で手を振ったり、子供たちにタッチしたり。
ゴール地点の陸上競技場へ。
・・・
あれ・・・?
手話サークルのみんなが見当たらない。
手話ボランティアで忙しいのかな?
・・・まぁ、いいや。
「I love you!」の指文字をして、ゴール!
4時間42分。
総合10時間54分。
352位。
芝生の上で休んでいると、手話通訳者がやって来た。
「もうゴールしたんですか?」
「はい」
「一緒にゴールしようと聞いたんで・・・。速かったですね!
もっとゆっくり走ってくれればよかったのに・・・(笑)」
「ごめんなさい!」(速かったっけ・・・?)
僕の実家である埼玉県の仲間や聴覚障害アスリートを応援。
昨年のバイクコースでリタイヤした友人も、
昨年のバイクコースで転倒骨折した聴覚障害の友人も、
見事にゴール。
素晴らしい快挙に感動した。
諦めないで、良かった!
宮古島トライアスロン~赤川洋
更新日:05.15.2007|カテゴリー レースレポート
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